一日市(ひといち)盆踊り

更新 2012.08.25

* 公式ガイド *

一日市盆踊り 日程 8/18-8/20 大人の踊りは8時20分頃から

過去の写真  2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年

舘岡栗山 筆 「秋田の踊り」部分

無形民俗文化財
「一日市盆踊」

八郎潟町一日市(ひといち)に繰り広げられる盆踊は浦城時代(永享~永禄)から踊り継がれていると伝える。

 秋田藩が「御伝馬所」を一日市に開設した寛文(1661~1673)の頃、若者の自治統制により、さらに宝歴3年

(1753)に郡奉行所が設置されてから、ますます盛んに奨励されたという。

 昔は「あねこもさ」、「袖子(そでこ)踊」、「ばらばら踊」、「ちらし踊」、「三勝」、「打小身(うちこみ)」

などの踊があり、手振り足さばきも多種多様であったが、テンポの速い「ダイダイヅク踊」と「キタサカ踊」が継承され、

動の中に静を求めるとともに、踊の疲れを癒すため文化年中(1804~1818)に扇子2本を手にして踊る優雅な「サンカツ

(三勝)踊」を中央から採り入れたという。

 県内三大盆踊(一日市盆踊、西馬音内盆踊、毛馬内盆踊)の一つとして全国に知られる一日市盆踊は「ダイダイ

ヅク踊」と「キタサカ踊」、「三勝踊」によって構成されている。

 昔は「懸歌(かけうた)」のように懸けあいながら踊った。衣装は特定のものはなく、手拭をかぶったり鳥追の衣装

で踊ったりする。

 踊り手の多くは旧一日市から参集するが、盆踊の最終日には面潟、大川、大久保、今戸方面からも多数参加する。

 用いる楽器は太鼓と笛。太鼓は六胴(ろくがら)、径1m、胴長1.3m、樋皮の杉を使用し、皮は馬皮を用いる。

 踊の所作は、西馬音内(にしもない)盆踊が艶麗さを誇れば、毛馬内(けまない)盆踊はスローテンポな打鼓と唄の

みのリズムに合わせて念仏系の古態を色濃くとどめ、一日市盆踊のそれはダィナミックに津軽の踊の雰囲気を漂わす。

(あきたの文化財「一日市盆踊」から 文・飯塚喜市)
三 勝 踊 でんでんづく踊りとキタサカ踊り
1)

 一日市踊コ 見ておくれ
 八十婆様の 姉コ振り
 一輪千人の 大踊り
 ドドンの三勝 糸柳
 踊るしなふり 糸柳
 爺ちゃも婆ちゃも 糸柳

2)

 稲穂が揃って 豊作で
 潟から魚コ 大漁で
 農年万作 作踊
 ドドンの三勝 花踊
 豊年万作 作踊
 明日から田圃の 稲刈だ

3)

 踊るもはねるも 今夜ばかり
 明日から田圃の 稲刈りだ
 小束にからげて ドント投げる
 ドドンの三勝大 踊り
 田圃の稲穂が 待っている
 ソレヤレ増産 ソレ踊れ
 盆の十三日正月から待ぢだ
     待ぢだ十三日(ノー)今来たか(ヨ)
 アンコ叩いた太鼓が響く
     稔る稲穂は(ノー)また踊る(∃)
 月も丸いが踊も丸い
     まして心は(ノー)なお丸い(ヨ)
 俺らが町サの踊よ見なせ
     八十婆様(ノー)姉コ振り(ヨ)
 盆の太鼓は月までとどけ
      踊る姉コは(ノー)一日市衆(ヨ)
 盆の一日市踊りに更けて
      明日は夜明け(ノー)嵐まで(ヨ)
 東森山 西八郎潟
      間の一日市(ノー)米どころ(ヨ)
 盆の太鼓は月までとどけ
      踊る姉コは(ノー)一日市衆(ヨ)
 食べてけらんせ 魚コ米コ
      帰りの土産に(ノー)嫁話(ヨ)
 カマスッタ銭っこ たまたまたまた
      嫁の支度も(ノー)ちゃんと出来た(ヨ)
 おまえ百まで わしゃ九十九まで
      共に白髪の(ノー)生えるまで(ヨ)
 盆だ 踊りだ 稔りの秋だ
      老いも若きも(ノー)皆踊れ(ヨ)
 嫁コ貰うなら 一日市アネコ
      踊り上手に(ノー)良く稼ぐ(ヨ) 
 稲穂も揃たヨ 踊りも揃た
      踊れ唄えや(ノー)夜明けまで(ヨ)
 老いも若きも踊りに更ける
      夜明けを知らない(ノー)盆踊り(ヨ)
 踊れ豊年 唄コで大漁
      たたく太鼓は(ノー)千両箱(ヨ)

一日市盆踊り会場 案内図
(盆踊り前夜祭会場付)


一日市盆踊り
 
開催期間 8/18から8/20

当日は道路が閉鎖されてバスは国道7号線経由で運行され市街地には入ってきませんのでお気をつけ下さい。車でいらっしゃる方は会場内に駐車できませんので係員の誘導に従って車を移動して下さい。バス列車時刻はこちらを参考に。臨時列車も運行される事があります。詳しくはJR八郎潟駅へ
● 一日市盆踊り 20時~22時00分
 (8/19は子ども盆踊り 19時半スタート)

一日市盆踊り期間は会場となる一日市商店街は午後6時30分から交通閉鎖となります。ご注意下さい。