かわえ〜

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取材日/取材番号 1999/07/13 No.013

 柳田酒店


一日市 上町商店街

 明治の末頃、父の柳田政治(まさじ)さんは、自宅の土崎から大川まで来て浅野旅館に泊まり、ここを起点にして周囲の町に行商して歩いたそうです。

 当時は太平山の特約店として醤油、味噌を中心にリヤカーで売って歩いていたそうです。そうこうしている内に、浅野旅館の娘さんと仲良くなり結婚、五城目町に所帯を持ち、こちらで商売を始めたそうです。その後、ある事情で五城目の店を手放し、大川の嫁の実家に一時住むことになったそうです。

  その時に嫁の親戚の人のお世話で今の店の右隣(床屋さん側)に新しく店を持つようになったそうです。それが昭和4年頃だそうです。それからまもなく隣の大黒屋さんが引っ越しし、店を広げて現在の店構えとなったそうです。一日市に来てから教科書や雑貨を様々扱うようになったとか。当時は「カイロップ」と呼ばれたこともあったそうです。何でも改良して売る店だったというのが言葉の由来だとか。

 酒の販売は太平山が酒を造るようになってからだそうです。当時は「柳田さんは太平山、カミノキンケと三俊は福禄寿」と言うように特約店として販売していたそうです。その当時「おまえの酒はからい」と言われてあまり売れなかったとか。

今のように様々な酒を置くようになったのは10年ほど前からだそうです。今のご主人柳田裕平(時子さんの息子)は3代目になるそうです。

お話・お写真 柳田時子さん



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