かわえ〜

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取材日/取材番号 1999/08/19 No.025

ヘアーサロン土橋

一日市 仲町商店街

 土橋理容店は祖父の土橋多一郎さんが始めたそうです。開業時期は不明ですが昭和の初めには理容店をやっていたようです。当時、理容店は5軒しかなかったそうです。

 多一郎さんは農家に生まれましたが、足の具合が悪く農作業は出来なかったため、理容店に修業に行き、ここで開業したそうです。

 父の勇蔵さんは北海道から養子に入り、五城目町の畑井理容店で4年ほど修業し、店を手伝ったそうです。

 母は花輪で理容の修業をし、天王町で独立、開業していたところを祖父が見初めて仲に入り、勇蔵さんと結婚させたそうです。母は当時大変な美人だったとか。

 昭和32年頃、多一郎さんは勇蔵さんが夫婦で仕事を始めるとすぐに引退し、勇蔵さんが店を継ぐことになったそうです。祖父は引退すると毎日鯉釣りに出かけるようになったとか。毎日祖父の弁当を母が川まで届けていたそうです。

 勇蔵さんが結婚して2、3年後、八郎潟の干拓で一日市の人口が増え、お客が増えるとともに見習いの店員が来るようになり、多いときには店員が5人ほどいたようです。延べにすると30人は働いていたようです。

 現在の店長、稔さんが店を手伝うようになったのは昭和50年頃から。昭和45年に土崎将軍野の水品理容店に4年ほど修業に行った後だそうです。

 今のようにテレビや大型店がなかった頃は、周辺の町村から一日市に映画を見にやってきた帰りに床屋に寄って、世間話をしたり、将棋をしたりして休んで帰るお客が多かったそうです。当時はお客さんの半分以上は休憩だけに寄っていったようです。
 
お話・お写真 土橋 稔さん




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取材責任 ∞メビウス広報部 児玉