かわえ〜

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取材日/取材番号 2000/05/17 No.029

   
   

武田鮮魚店(サネミソ)

一日市 上町商店街


現在の店主武田紘昭さんで3代目。

初代は祖父にあたる武田和一(わいち)さん。

 和一さんが活躍した大正時代は一日市に大きな雑貨店は3軒しかなく、武田さんと現在キャッツアイの小野さん、サンアイストアの場所にあった畠山馬五郎さんだけだったそうです。

 当時は今のように生魚は仕入れができず、列車で運ばれてきた塩漬けの魚貝類や乾物、青森のリンゴ、梨などの果物、野菜を扱っていたようです。

「当時は氷棒っこ(棒アイス)や大学ポテトも売っていたようだ」と武田キヨさんが話しておりました。

大八車に果物や野菜、乾物を乗せて五城目や鹿渡の市日に売りに行っていたそうです。

その頃は、米は貴重品で、お客さんは箱で果物を買い、農作業のお弁当に持っていったそうです。

現在のように生魚を扱うようになったのは、2代目和一郎(わいちろう)さんの時からで、太平洋戦争中には扱っていたようです。

現在の店主紘昭さんは、最初卸業の仕事をしていましたが、20歳過ぎから何となく店を手伝うようになり、35歳の時(昭和55年頃)店を継いだそうです。

個性の少ないお店が増えてきた中、生魚を扱う店としてがんばっています。

現在上町商店振興会の会長として長年活躍中です。

屋号の「サネミソ」は「3年間、一つの味噌で暮らさなければならないほど苦労した」という意味と聞いたことがありましたが、店主はいい意味に取ってくださいと笑っておりました。


 お話・お写真 武田紘昭さん 


 取材内容については作成後、本人に確認しておりますが、本人の記憶に基づいて記載しておりますので間違っている場合があります。その点をご容赦下さい。尚、本人からの要望が届き次第、訂正もしくは削除していきます。
取材責任 ∞メビウス広報 児玉