風の潟のエビQ

第一幕から ハイライトシーン

第1舞台 シーン1

謎の使命を帯びた親子が真坂に住んでいた。

ある日、父は長男エビQに一日市の朝市を探索するよう指示した。

父(右)の意図を理解していたエビQ(左)は密かに朝市に潜入した。

さわやかな風が八郎潟いったいに吹いていた。     
第1舞台 シーン2


一日市を治める同心(写真)と岡引は不審なキュウリが出没しているとの情報を得て、探索していた。

しかし、どんなキュウリなのか皆目分けがわからず困惑していた。

今日も一日市の朝市を巡回していた。
第1舞台 シーン3 

一方、一日市の朝市では自己主張する野菜たちが大騒ぎしていた。

水の汚れも棚に上げ、ひたすら姿の良さのみを追求する野菜たち、仲買爺、仲買婆。
第1舞台 シーン4

市場の大騒ぎに立ち寄った岡引たちは、騒ぎの原因がエビQではないかと疑う。

市場を探索する岡引たちは血眼になって、エビのように腰の曲がったキュウリを探した。

岡引のジルバを演ずる夢舞明人(ムーブメント)。
第1舞台 シーン5-6

市場のひどさに我慢できなくなったエビQ(右)は、思わず我を忘れて自己主張する野菜たちに意見を言ってしまう。

市場の見目の良いキュウリ、マダムキューリー(左)を始め仲買人たち、そこに買いにきているお客から猛反発を受け、争いとなった。

仲買婆は岡引を呼びに走った。
第1舞台 シーン7

駆けつけた岡引たちに正体を見破られ、ついにエビQは捕らえられてしまう。

少しずつエビQに心を動かされ始めたマダムキューリーも共に捕らえられてしまう。

エビQとマダムは代官所に連行されてしまう。
第1舞台 シーン8
一方、エビQの真坂の自宅では、父が弟あけび(右)に兄の手助けとなるよう、風の術を授けていた。

しかし、あけびはまだ幼く、未熟だった。

この時、エビQが捕らえられたことをまだ知るよしもなかった。
第1舞台 シーン9
おしらすの場に連れてこられたエビQとマダムキューリー。

潟の危機を訴えるが代官も同心も聞く耳を持たない。

ついにエビQは糠味噌の刑を言い渡されて獄に入ることとなった。

そこに鳴り物入りで飛び込んできた派手な男がいた。
第1舞台 シーン10
牢獄に入れられそうになっエビQ、そこへ鳴り物入りで飛び込んできたのは遠山の金さん。

知り合いマダムキューリーが捕まったと聞いて江戸から一飛び、八郎潟に助っ人に来たのだった。
第1舞台 シーン10-2
市場原理を盾に金さんを言い含めようとする代官、同心。
しかし江戸っ子の金さんは民衆の味方。なかなか言うことを聞かない。

代官は金さんさえも捕らえようとする。
第1舞台 シーン11
 
突然の嵐の中、エビQとマダムキューリーは、からくも岡引たちから逃れることができた。
しかし、まごまごしているとまた追っ手に捕まる。

エビQの気持ちを理解したマダムキューリーはエビQを助けて逃がす。そこへ大雨による洪水が起こり、すべての者は潟に流されてしまう。
                      
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